2025.01.23
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知らないと危険!IT導入補助金における不正行為の具体例
IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者がITツールを活用し、業務効率化や生産性向上を目指すための支援制度です。一方で、この制度の適正な運用を確保するため、不正受給への取り締まりが厳しく行われています。
また、IT導入支援事業者から不正を持ちかけられるケースも報告されており、十分な注意が必要です。
制度を利用する際は、信頼性の高いIT導入支援事業者を慎重に選びましょう。
今回は不正受給に該当する行為その具体例やそのリスク、
さらに不正を避けるための注意点について解説します。
申請時や補助金の利用中に行ってはいけない行為があります。代表的な例として以下が挙げられます。
●他の補助金との重複利用
同じ事業内容で、他の補助金や助成金を併用することはルール違反です。
●実態のない事業内容
実際にITツールを導入していないのに導入したと見せかけたり、
事業を実施していないのに経費を申請すること。
●手続きのなりすまし
他人やITベンダーにすべてを任せ、申請者自身が手続きを行わないことは不適切とされます。
●費用の偽装
ポイントや現金還元などで実際の支払額を減額し、見かけ上の金額を操作する行為は厳しく罰せられます。
不正行為が確認された場合、以下のようなペナルティが科されます。
●補助金の返還
すでに受け取った補助金を全額返還する必要があり、加算金や延滞金が課される場合もあります。
●交付決定の取消
申請が無効となり、補助金の受け取りが完全に取り消されます。
●信用の失墜
不正行為を行った事業者の情報は公表され、取引先や顧客との関係に悪影響を及ぼします。
●法的責任
悪質な場合、警察に通報され、詐欺罪として刑事罰を受ける可能性があります。
▼不正を防ぐための注意点
補助金を申請する場合、不正行為を防ぐために以下を心がけましょう。
●自分で手続きを行う
補助金の申請や利用に関わる手続きは、必ず申請者自身が行いましょう。
●正確な書類を用意する
請求書や支払証憑など、必要な書類を正しく揃えて提出してください。
●対象経費を確認する
申請対象となる経費をよく確認し、補助金のルールに従って活用してください。
●ルールを熟読する
公募要領や交付規程を必ず読んで、不明点を解消しておきましょう。
●信頼できる事業者との連携
ITツールの導入を支援する事業者が適正であるか確認し、怪しい取引には注意してください。
この補助金は、事業の成長を支える貴重な制度です。正しく利用することで、業務効率化や競争力の向上に役立てることができます。誠実な活用を心がけ、事業成功の一助としてご活用ください。
IT導入補助金2024のホームページでは、不正行為を行ったIT導入支援事業者の情報を公開しています。
【参考・引用サイト】
●IT導入補助金2024 IT導入補助金は不正を絶対に許しません 凸版印刷株式会社
https://it-shien.smrj.go.jp/news/20260
2025年1月15日アクセス
●IT導入補助金2024 IT導入支援事業者の登録取消について 凸版印刷株式会社
https://it-shien.smrj.go.jp/pdf/deregistration_list.pdf
2025年1月15日アクセス